田んぼアートとは?
田んぼアートの見頃時期はいつ?
【2025年】今年の青森県田舎館村の田んぼアート
2025年の日程
2025年のテーマ
歴代作品を見るには?
田んぼアートの歴史
田んぼアートの会場・ビュースポット
【第1田んぼアート】田舎館村役場
【第2田んぼアート】道の駅いなかだて「弥生の里」
青森県以外の田んぼアートが楽しめる地域
まとめ
周辺情報

青森県田舎館村(いなかだてむら)では、毎年「田んぼアート」と呼ばれるイベントが注目を集めています。

2025年の開催時期は【2025年6月2日(月)〜10月13日(月祝)】を予定。

この記事では、歴代の作品写真とともに、見頃時期や見学スポット詳細に関する情報をお届け。

今でこそ日本各地で見られる田んぼアートですが、ブームの火付け役は田舎館村といわれています。

色とりどりの稲穂が生み出す田んぼアートを見に、青森を訪れてみませんか。

※本記事は2018年7月時点の情報です。諸事情により変更となる場合があるので、お出かけの際はご自身で最新の情報をご確認ください
※2024年5月、一部情報を更新しました
※2025年5月、一部情報を更新しました

田んぼアートとは?

青森県田舎館村の田んぼアート

青森県田舎館村の田んぼアート

田んぼアートとは、田んぼ全体をキャンパスに見立て、色の違う稲を植えることで絵を描き出す作品のこと。

北海道や鹿児島県など日本各地で行われており、埼玉県行田市にある「古代蓮の里(こだいはすのさと)」の田んぼアートは、世界最大の田んぼアートとしてギネス世界記録にも認定されています。

田んぼアートの見頃時期はいつ?

竹取物語が描かれた2011年の田んぼアート

2011年の青森県田舎館村の田んぼアート

田んぼアートの見頃は例年7月中旬から8月中旬

まず苗を植えるのが6月上旬ごろ。その苗が育ち、色の違いがはっきりと現れるのが7月中旬から8月中旬なのです。

また、9月から10月の収穫前の時期には、少し色あせて黄色がかった綺麗な田んぼアートが見られます。季節によって異なる風情が楽しめます。

【2025年】今年の青森県田舎館村の田んぼアート

弁慶と牛若丸が描かれた2010年の田んぼアート

2010年の青森県田舎館村の田んぼアート

田舎館村の田んぼアートの見どころ

青森県田舎館村の田んぼアートで使われている稲の品種は7色10種類。色数が多く複雑な絵も描くことができます。

田舎館村の田んぼアートの会場は2カ所。ひとつは田舎館村役場に隣接する第1田んぼアート、もうひとつは「道の駅いなかだて『弥生の里』そばにある第2田んぼアートです。第2田んぼアートは2012年から設けられています。

2025年の日程

2つの会場では開催日程が若干異なります。2025年は以下の日程で開催です。

●第1田んぼアート(田舎館村役場)
2025年6月2日(月)~10月13日(月祝)
※9月28日(日)は休館

●第2田んぼアート(道の駅いなかだて「弥生の里」)
2025年6月14日(土)~10月13日(月祝)

2025年のテーマ

2つの会場では、毎年異なるテーマで図柄が描かれます。

第1田んぼアートのテーマは「田舎館村70年のキセキ」

田舎館村が歩んできた歴史に関連し、田舎館城を模した役場庁舎や、田舎館城最後の城主となった5代城主・千徳掃部政武(せんとくかもんまさたけ)の妻「お市」をモチーフにした「いち姫」をはじめ、歴代の図柄からピックアップした世界的に有名なモチーフを描きます。

そして第2田んぼアートのテーマは、市原隼人さん主演の人気ドラマシリーズ『おいしい給食』(TOKTO MX、テレビ神奈川ほか)より、10月24日公開の映画第4弾『おいしい給食 炎の修学旅行』(©️2025「おいしい給食」製作委員会)。

描くモチーフは、主演俳優の市原隼人さんと、映画の舞台となる青森と岩手ならではの給食を予定しています。

田舎館村 田んぼアートと石アート

2019年の田んぼアートと石アート

参考:【速報】2025年田んぼアートのテーマは「70周年記念」と「市原隼人さん」 青森県田舎館村|RAB青森放送

歴代作品を見るには?

1993年に田んぼアートが始まって以降、毎年違うデザインを採用しており訪れる人を楽しませています。

日本神話から武士や浮世絵、世界的に有名なSF映画やアニメキャラクターなど、そのテーマの幅は多種多様。

歴代のアートが気になる方は、田舎館村が27年分のアート作品をまとめている動画をご覧ください。

田んぼアートが始まった理由

2011年の青森県田舎館村の田んぼアート

2011年の青森県田舎館村の田んぼアート

日本で初めて田んぼアートが行われた青森県田舎館村ですが、始まりのきっかけはなんだったのでしょうか。

田舎館村の観光職員さんへのインタビューによると、元々田舎館村では稲作文化への理解を深めるために、色が異なる稲を学校の授業で育てていたそうです。

ほどなくして村の職員から、植えるだけでなく色の違う稲で簡単な絵を描いたら面白いのではないか、という提案により1993年に田んぼアートが村おこしの一環として始まったとされています。

今や日本全国で作品が作られるようになり、海外にもその魅力は広まっています。

1993年以来、田んぼアートの魅力を毎年発信し続け、ついには年間20万人の観光客が訪れるようになりました。2023年には田んぼアートは30周年を迎えました。

田んぼアートの会場・ビュースポット

2025年も例年通り、第1田んぼアートと第2田んぼアートの2会場での開催です。

二つの会場は約3kmほど離れていますが、両会場のアートを楽しみやすいよう、田んぼアート期間中は例年無料シャトルワゴン(定員9名)が運行されていました。

2024年は無料シャトルワゴンは運行されませんでしたが、2025年の運行情報に関する詳細は確認できていません(5月2日時点)。


第1田んぼアート、第2田んぼアートの位置関係

【第1田んぼアート】田舎館村役場

田舎館村役場の外観

青森県田舎館村役場

外観が日本のお城のような青森県田舎館村役場に隣接する第1田んぼアートは、1993年から田んぼアートが描かれている水田です。

第1田んぼアートの田んぼアートが見られる場所は、村役場の4階に設けられたデッキ。

高い位置から見下ろす田んぼアートは、全体を見渡せ絵柄の迫力が感じられます。

村役場内には、田んぼアートの歴史や過去の作品のパネル展示があり、年々進化を続ける田んぼアートの歴史の過程を確認できます。

第1会場がある田舎館村役場の最寄駅は、4月から11月の期間の日中のみ利用できる「田んぼアート駅」です。

しかし、田舎館村役場へは駅から徒歩30分ほどかかるので、第2田んぼアートがある道の駅いなかだて「弥生の里」から期間中に運行しているシャトルワゴンを利用するのが便利です。

ただし例年運行されていた無料シャトルワゴンは、2024年は運行されませんでした。2025年の運行情報に関する詳細は確認できていません(5月2日時点)。

富士山と羽衣伝説が描かれた2014年の田んぼアート

2014年の青森県田舎館村の田んぼアート

第1田んぼアートの基本情報

●場所:田舎館村役場
●住所:青森県田舎館村田舎舘中辻123-1
●展望デッキへの料金:大人 300円 小学生 100円 幼児 無料
●駐車場:田舎館村役場駐車場(第1田んぼアート)
●公式サイト:田舎館村 田んぼアートオフィシャルサイト

第1田んぼアートへのアクセス

①青森駅から
【青森駅】— JR奥羽本線 / 弘前方面
→【弘前駅】— 弘南鉄道弘南線 / 黒石方面
→【田んぼアート駅】
→【第2田んぼアート】ーシャトルワゴン
→【田舎館村役場】

②青森空港から
【青森空港】— 高速バス / 弘前バスターミナル行き
→【弘前駅】— 弘南鉄道弘南線 / 黒石方面
→【田んぼアート駅】
→【道の駅 いなかだて】ーシャトルワゴン
→【田舎館村役場】

【第2田んぼアート】道の駅いなかだて「弥生の里」

七福神が描かれた2012年の田んぼアート

2012年の田んぼアート

田んぼアート駅に近い、道の駅いなかだて「弥生の里」の敷地内にある第2田んぼアートの会場。水田の横にある弥生の里展望所より田んぼアートを見学することができます。

2012年より田んぼアートが行われるようになり、第1田んぼアートと比べて横に長いのが特徴。写真に収まりきらないぐらい大きな田んぼアートを見ることができます。

道の駅いなかだて「弥生の里」には田んぼアート以外にも、ゴーカートやミニ電車、パターゴルフ場などの遊具施設があり、子どもも大人も楽しめるスポットです。

もう一つの会場である田舎館村役場へ訪れる際は、徒歩だと約30分ほどかかるので会場から期間中に運行しているシャトルワゴンを利用するとよいでしょう。

ただし例年運行されていた無料シャトルワゴンは、2024年は運行されませんでした。2025年の運行情報に関する詳細は確認できていません(5月2日時点)。

第2田んぼアートの基本情報

●場所:道の駅いなかだて「弥生の里」
●住所:青森県田舎館村大字高樋字八幡10
●展望デッキへの料金:大人 300円 小学生 100円 幼児 無料
●駐車場:いなかだて駐車場
●公式サイト:道の駅いなかだて「弥生の里」

第2田んぼアートへのアクセス

①青森駅から
【青森駅】— JR奥羽本線 / 弘前方面
→【弘前駅】— 弘南鉄道弘南線 / 黒石方面
→【田んぼアート駅】ー徒歩
→【道の駅 いなかだて】

②青森空港から
【青森空港】— 高速バス / 弘前バスターミナル行き
→【弘前駅】— 弘南鉄道弘南線 / 黒石方面
→【田んぼアート駅】ー徒歩
→【道の駅 いなかだて】

田んぼの中に佇む田んぼアート駅

期間限定で利用できる田んぼアート駅

青森県以外の田んぼアートが楽しめる地域

青森県以外にも日本全国で見ることができる田んぼアート。実際に展示されている地域を4箇所ほど紹介いたします。あなたのお住まいから近いところで開催されているかも。

見ごろを迎えた田んぼアートをぜひご覧ください。

秋田内陸縦貫鉄道沿い 

内陸縦貫鉄道から見られる田んぼアート
秋田県の内陸縦貫鉄道の線路沿いで、地元の方達が作り上げた田んぼアートを見ることができます。
2022年度は鷹巣駅〜角館駅間で全5種類もの田んぼアートが展示されました。
電車内から見る田んぼアートは、平地とはまた違った景色になりそうですね。

●公式サイト:秋田内陸縦貫鉄道

埼玉県行田市

埼玉県行田市 大パノラマで見る田んぼアート     
世界最大の田んぼアートとしてギネス世界記録に認定されている埼玉県の行田市の田んぼアート。都心からのアクセスも良く、大迫力の田んぼアートを楽しむことができます。

今までに描かれたのはゲームキャラクターや人気ドラマ、日本代表選手など、扱うテーマが多彩。大パノラマで自然のアートを楽しむことができる、埼玉県の行田市もオススメです。

●公式サイト:田んぼアート|行田市

静岡県菊川市

2008年から続いている静岡県菊川市の田んぼアート。近くのやぐらから大きな田んぼに描かれたアートを楽しめます。

7月には鑑賞会の他に地域の特産品が行われる大鑑賞会や、キャンドルライトと月明かりに照らされたライトアップ鑑賞会で、幻想的な田んぼアートを見ることが可能です。

●公式サイト:田んぼアート菊川「鑑賞会」|菊川市

愛知県名古屋市(南陽) 

名古屋市の南陽地区で見られる田んぼアート
2011年からから実施している愛知県名古屋市の田んぼアート。地元の方の協力により、美しい田んぼアートを毎年実施しています。

会場には観察台が設けられ、誰も無料でアートを観覧することが可能になります。2023年は龍神様と名古屋めしが描かれました。

●公式サイト:「田んぼアート」|名古屋市

年々進化を続ける田んぼアート

1993年に始まって以降、年々田んぼアートのクオリティが高まっています。毎年、違うデザインを採用しているため、訪れるたびに新しい田んぼアートに出会えるのも魅力です。

何回訪れても楽しめる、青森県田舎館村の田んぼアートに足を運んでみてはいかがでしょうか。

Edit:Kaoru Maki

参考:田舎館村/田舎館村田んぼアート/田舎館村田んぼアートオフィシャルサイトほか

青森県田舎館村田んぼアートの周辺情報